スキンダイビングの安全練習

スキンダイビング(日本だけこの呼び名。世界ではスノーケリングと呼ぶ)を安全に練習するには、フリーダイビングのメソッドを取り入れるのが王道。スキンダイビング(本当はスノーケリング)は、息を止めて、海中に潜るスポーツになります。フィンキックから始まり息止め、耳抜きを行って安全に浮上してきます。その一連のインストラクターは、フリーダイビングインストラクターになります。スキューバダイビングインストラクターは、フィンキックを教える事はできますが、耳抜きについては、スキューバダイビングの耳抜きになります。ましてや息止めについて全く知りません。口からプクプク出しながら潜るんだよと、危険なウソまで教えられたと、聞いたこともあります。スキューバダイビングの団体であるSSIは、世界標準のISO(国際標準化機構)の基準を使用しスキンダイビング、スキューバダイビング等の基準を作成しており、世界標準となっております。勿論、他団体に先駆けスキンダイビングインストラクターを認定できるインストラクターは、フリーダイビングインストラクターになっています。素潜りのプロ(フリーダイビングインストラクター)が、スキンダイビングインストラクターを育てられるのは、当然ですよね。今までの流れで、スキューバダイビング団体のほとんどが、ダイブマスターと言うスキューバダイビングの水中ガイドがスキンダイビングを教えられる事になっています。今まで、教える専門のフリーダイビングインストラクターがいなかった為に。
面白いエピソードがあります。自分のお店(スキューバダイビング店)に8m程の魚がいる水槽を管理していて、スキンダイビングや体験スキューバダイビングとかできる所があります。スキンダイビングやりたいと申し出たら、スキューバダイビングインストラクターの担当者が、耳抜き出来ないのでタンク背負って水中で見ていますので潜ってくださいと。スキューバダイビングとスキンダイビング、フリーダイビングの耳抜きは全く違う次元にあります。
スキューバダイビングのインストラクターは、スキンダイビングやフリーダイビングの潜水距離を伸ばす為の練習を教える事はできません。それは、専門のフリーダイビングインストラクターではないからです。スキンダイビングは、長く潜ってなんぼの世界でもあります。プール練習が苦痛でない人は、楽しい海の世界が待っています。練習すれば全ての人は潜水距離を伸ばして楽しく海中を泳げます。ほんの少し頑張ってみてください。せっかく、海のある地球にうまれたのだから、海を楽しみましょう。