スキンダイビングとは

「スキンダイビング」とは主に日本で使われている言葉で海外では「スノーケリング」や「フリーダイビング」と呼ばれます。世界では「フリーダイビング」が呼吸器を付けずに水面、水中を泳いだり潜ったりすることを言い「スノーケリング」「スキンダイビング」は「フリーダイビング」に含まれます。

日本で「スキンダイビング」という言葉が使われる様になったのは、世界中で有名なPADIというスクーバダイビング団体がスキンダイビングコースを開始した事から始まる。
当時日本でのスクーバダイビング団体として日本で一番カード発行枚数が多かった為、その講習の中にある「スキンダイビング」という名前が浸透した。
日本では、スノーケリングが水面でスキンダイビングが潜るものであるという認識の時代が長かった。

現在は、世界のスクーバ団体の一つであるSSIでは始めから「スキンダイビング」コースはなく「スノーケリング」コース名を使っている。PADIも2021年よりインストラクターマニュアルのコース名の主タイトルを「アドバンスドスノーケラー」にし、副タイトルを(スキンダイバー)に変更しています。

海外リゾートなどで「Skindiving」と検索しても少々しか探せず「Snorkeling」でなら沢山検索できます。シュノーケリングではなくスノーケリングです。シュノーケリングはドイツ語発音です。(例:イギリスのBSAC団体のHP

補足1:
なぜPADIジャパンのみアドバンスドスノーケラーになっているか。
上記説明のとおり、日本では水面をフィンを付けて泳ぐことを「スノーケリング」。
水中を息を止めて潜る事を「スキンダイビング」という呼び方になっていた。
他団体では、スノーケリングコースとスキンダイビングコースがあったりする。
PADIでは「スキンダイビングインストラクター」という認定ランクは設けておらず
スクーバダイビングのプロの資格「ダイブマスター」以上の認定証を持っていると
スキンダイビングコースの認定が出来るようになっている。
逆に言うとPADIでは「スキンダイビングインストラクター」になる為には
スクーバダイビングの水中ガイドの資格である「ダイブマスター」にならないと
スキンダイビングを教えることが出来ないのである。
そこでPADIジャパンは日本のみ「スノーケルガイド」というスノーケリングを教え
水の中に潜らない(息を止めない)スノーケリングツアーガイドができるコースを作成しました。
その為、海外では「スノーケリング」だけですが日本のみの水面泳ぐ「スノーケリング」と
今までのスキンダイビングの「アドバンスドスノーケリング」のコースがあります。


以下、スキンダイビングではなく、スノーケリングに統一。


補足2:
スノーケリングコースの受講は、専門のインストラクターから教わるのがベストです。今までは、スクーバダイビングのインストラクターやダイブマスターから習うのが普通でしたがフリーダイビングコースが追加されたことにより、潜りのプロが育つようになりました。スノーケルダイバーを教えることができるのは、スクーバダイビングインストラクターとスノーケルインストラクターです。しかしながら、潜りを専門としないスクーバインストラクターはスノーケルインストラクターを認定することができません。スノーケルインストラクターを認定できるのは潜ることのできるフリーダイバーインストラクターだけです。潜りについてのプロのスノーケリングインストラクターを認定できる、フリーダイバーインストラクターから習うのがベストな選択です。


補足3:
スクーバダイビングを教えられるスクーバインストラクターだと、今までの経験があるドルフィンスイム等にも精通している人がいます。その人が、フリーダイビングインストラクターになっていると鬼に金棒です。スクーバダイビングのガイド本数1000本超え、フリーダイビング(スノーケリング)セッション数1000回超えの人が、経験値となっている人だと超ベテランなので、そういう方にスノーケリングやフリーダイビングを習うのが、ベストな選択といえます。ただし、ご存知な方も多いと思いますが、スクーバダイビングを教えるのも上手い下手がある様にスノーケリングを教えるのに、スクーバ以上に考えてうまく出来ない事を出来るように考えるスキルが必要になります。基本的にスノーケリングを教えるのは、水深5m迄となっています。それ以上を潜る為のスキルを教えることはありませんしテキストにもありません。しかしながらフリーダイビングインストラクターは重要な呼吸法を実践して、スノーケリングでもリスク低減に繋げられるスノーケリングを教える事ができます。もちろん、受講者はフリーダイビングのプールを取得済みの方のみです。


補足4:
スクーバダイビングのカードもスノーケリングのカードも、どこの団体が発行しているものがよいか、自分で選択できます。スクーバダイビングのカードの事もどこも同じだと思っている方は、スノーケリングのカードの事について必要がないと考えている人が殆どではないでしょうか。ISOやWRSTCが世界指導基準でスクーバダイビングコースやスノーケリングコースの内容について決めています。世界に展開している団体は、加盟して認証を受けています。認証を受けず準拠というものがあるので注意。
(ISO,WRSTC認証団体例:PADISSI)
世界の認証団体は、他団体へクロスオーバーできる事を考えています。近くに団体がない場合等、自分の持っているカードの上のランクへステップアップ出来るものが他団体へのクロスオーバー出来る団体となります。その団体は、各団体で決めていますが世界で活動していたり、インストラクターの数が多かったり決めています。
★SSIフリーダイビングへクロスオーバー出来る団体(PADIも認めている他団体はほぼ同じです)
■世界で認定される団体の基準
自分のカードを詳しく調べると、どの国で有効か確認する事ができます。


補足5:
そもそもなぜカードが必要なのか。それは、スクーバもスノーケラーもフリーダイバーも基本一番下の海洋でのカードを取得すれば2人以上でファンダイビングを楽しむことが出来ます。2人共、同等以上のカードが必要です。バディとして組めることは、マニュアルにも記述されています。基本的に、カードを持っていない人は、インストラクターの引率か講習が必要です。エントリーレベルのカードを取得するために、コースを受講します。
ダイビングプールでフィンスイムに参加するにはスクーバ同様、カードが必要です。ない人は、インストラクターがついていないといけません。イントラがついて、スノーケルコース参加か体験コース参加になります。同等以上のカード保持者が2人以上でフィンスイムに参加します。何のカードでも良いわけではなく、世界で認められたカードが必要になります。スクーバと同様にもし事故が起きた場合は、バディー同士だけでなく、参加させた管理者の責任も問われることがありえます。手順通りに二人で泳いだりしている場合問題ありませんが、死亡事故が起きた場合、本人ではなく(亡くなっている為)家族などから訴えられる可能性があります。本人が良いと言ったからといっても通りません。


補足6:
世界で認められていないカードは、ただの第三者が勝手に作ったカードになります。免許と違い「承認カードや認定カード」という団体が発行したカードだからです。簡単に言うと世界で認められていない「承認カードや認定カード」は、知識がない人が作ったカードと同等とみなす事も出来ます。日本のスクーバの世界でも、一時期流行ったスクーバの団体があり、そのカードでは、スクーバダイビングは、ファンダイビングを受け付けないという事がありました。世界で通用しない「承認カードや認定カード」は、その団体のカードを持っている人同士、またはその団体のイントラ引率のみになります。その為、どこのダイビングプールでも参加するには世界のフリーダイビング、スクーバダイビングの認めたスノーケル団体のカードが必要になります。もちろん、世界で認められていない団体のインストラクターが引率すれば、その団体のカードでも、その時のみ潜れるようになります。
以下にある団体が、SSIやPADIにて認められている団体です。


◆日本でお勧めのスノーケリング団体
SSI,PADI,AIDA,AAA
★SSIフリーダイビングへクロスオーバー出来る団体(PADIも認めている他団体はほぼ同じです)


因みにNAUIが入っていないのは、フリーダイビングの立ち上がりが悪く各国インストラクターも少ない為、クロスオーバーできる団体としてSSIもPADIも認知していません。